腕神経叢と腰痛?一見関係なさそうで実は深いつながり
こんにちは。
KYOTO醍醐整体院・鍼灸院です。
今回は少し専門的なお話、「腕神経叢(わんしんけいそう)と腰痛の関係」についてお伝えします。
腕神経叢とは?
腕神経叢とは、首(C5〜T1)から出る神経が集まり、肩・腕・手に向かって伸びていく神経の束です。
腕の動きや感覚、力のコントロールに大きく関わっている神経ネットワークです。
腕神経叢が関わる不調は肩・腕だけではない?
腕神経叢の通り道には、首・鎖骨周辺・胸郭・肩甲骨周りなど、身体の要所があります。
これらの部位に緊張や圧迫が起こると、神経だけでなく筋膜や姿勢全体に影響を及ぼすことがあります。
特に、
•肩が巻いている(巻き肩)
•頭が前に出ている(ストレートネック)
•デスクワークで腕が前に出ている状態が続いている
といった姿勢は、腕神経叢の通り道を圧迫しやすくなり、その結果、肩甲骨や背中の筋肉が緊張し、身体の歪みや腰への負担に波及することがあります。
神経と筋膜はつながっている
体の筋膜は「全身タイツ」のようにつながっており、どこかの緊張や癒着は、離れた部位の不調につながることがあります。
たとえば、
•腕のしびれや重だるさがある方に腰痛が併発している
•肩甲骨周囲の硬さをゆるめたら腰痛が軽減した
というケースも、整体や鍼灸の臨床でよく見られます。
施術では全身のバランス調整が鍵
当院では、痛みのある部分だけでなく、原因となっている可能性のある部位にもアプローチします。
腕神経叢に関係する首・肩・胸郭の動きや神経の流れを整えることで、腰痛の改善につながることもあります。
神経・筋膜・骨格のつながりを考えたトータルケアが、慢性的な腰痛の改善には欠かせません。
まとめ
一見、関係のなさそうな「腕神経叢」と「腰痛」ですが、神経の通り道や姿勢のバランスを考えると、無視できないつながりがあります。
慢性的な腰痛にお悩みの方は、ぜひ「腕や肩、首の状態」にも目を向けてみてください。
お身体の不調は、意外なところに原因が潜んでいるかもしれません。
気になる症状があれば、いつでもお気軽にご相談ください。