横隔膜、呼吸と自律神経の関係性とは?

「横隔膜と自律神経と呼吸の関係性とは?」
深い呼吸が整える心と体

呼吸が浅くなると、なんだか落ち着かない・疲れが取れない
そんな経験はありませんか?
実は、「横隔膜」と「自律神経」が密接に関係しており、呼吸の仕方ひとつで身体の緊張や不調が変わることもあるんです。
今日は整体、鍼灸の視点から、横隔膜と自律神経、呼吸の関係について解説します。

【横隔膜とは?】

横隔膜は、肋骨の内側にある「ドーム状の筋肉」で、肺のすぐ下にあります。
この筋肉が上下に動くことで、呼吸が行われます。
吸う時 、横隔膜が下がる 、肺が広がる
吐く時 、横隔膜が上がる 、 肺が縮む

横隔膜は“呼吸筋の主役”でありながら、姿勢、内臓、循環にも影響を与える、全身に影響力を持つ筋肉です。

【自律神経との関係】

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、体の働きを調整する神経です。
「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、これらがバランスよく働くことで体は安定します。

実は、呼吸は自律神経に影響を与える数少ない自分でコントロールできる手段です。
特に、横隔膜をしっかり動かす深い呼吸は、副交感神経を優位にしやすく、リラックスや睡眠の質向上、内臓の働きを助けることにつながります。

【呼吸が浅くなるとどうなる?】
ストレスが続くと交感神経が優位になり、呼吸が浅くなる
横隔膜の動きが悪くなり、呼吸は胸式に偏る
胸、肩、首の筋肉が過緊張 すると
首こり、肩こり、頭痛の原因に
内臓の動きも低下 、
消化不良や便秘につながることも

【整体、鍼灸でできること】
横隔膜周囲(みぞおち、背中、肋骨まわり)の緊張を緩める
呼吸がしやすい姿勢・骨格に整える
副交感神経を高めるツボ(例:膻中、百会、神門)へのアプローチ
お腹や横隔膜周囲の鍼で、内臓の動きと自律神経をサポート

【まとめ】

横隔膜の動きが悪くなると、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
逆に言えば、「深い呼吸を取り戻す」ことが、ストレス対策や体調改善の第一歩。

整体や鍼灸では、横隔膜まわりのアプローチを通じて、“呼吸の質”から自律神経を整えることができます。
最近呼吸が浅いなと感じる方は、一度施術を受けてみてくださいね。